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オウンドメディアへの集客方法は?集客経路ごとの特徴と対策を徹底解説。

オウンドメディアの集客方法


主なオウンドメディアへの集客方法としては、①検索エンジン(SEO)、②SNS、③メールマガジン、④他サイト、⑤ダイレクト流入、⑥Web広告の6つがあります。


オウンドメディアを運営する上で「PVがなかなか集まらない(集客がうまくいかない)」という問題に直面するケースも多いと思いますが、この問題を解決するためには、まずオウンドメディアに集客するための方法・経路をきちんと理解しておく必要があります。これが理解できていなければ、何を改善すれば成果が上がるのか判断がつかなくなるためです。


そこで今回は、オウンドメディアへの主要集客経路とそれぞれの特徴をわかりやすくまとめていきたいと思います。オウンドメディア運営をこれから行う予定の方やオウンドメディアの集客に困っている方の参考になれば幸いです。



<この記事を読むとわかること>

  • オウンドメディアへの主要集客経路の種類

  • 主要集客経路ごとの特徴

  • どの経路がオウンドメディアへの集客に最も効果的か

 

<筆者プロフィール>

日比 海里

株式会社トリッジ代表取締役 / WEBメディアディレクター・コンサルタント / デザイナー

デザイン・コンテンツ制作運用スキルをベースに、グラフィック・WEBデザインやオウンドメディア運営のサポートを通じてクライアントの課題解決・事業グロースを支援。

 

<目次>





オウンドメディアとは

 

まずそもそも「オウンドメディア」とは何なのか、その定義から整理しておきましょう。


Webマーケティングでは、「PESOモデル」と呼ばれる4つのメディア(オウンドメディア、ペイドメディア、アーンドメディア、シェアードメディア)を活用して戦略・施策に取り組んでいくのが基本ですが、その中の1つであるオウンドメディアは、「自らが発信権・編集権を持っているメディア」を指します。


たとえば、以下のようなメディアが例として挙げられます。



オウンドメディアの例

  • コーポレートサイト

  • ブランドサイト

  • 製品・サービスサイト

  • ランディングページ

  • ブログ型情報サイト

  • SNSの企業公式アカウント

  • (紙の)会社・サービスパンフレット



ここで注意したいのが、「自社が発信権・編集権を持っているメディアは全てオウンドメディアに含まれる」ということです。たとえばよくある勘違いとして、SNS(Facebook、Instagram、X等)の企業公式アカウントを「アーンドメディア」や「シェアードメディア」に分類してしまっているケースが挙げられます。


確かにSNSの企業公式アカウントは他社のプラットフォーム(facebookであればMeta社のプラットフォーム)上に作られますが、それでもそのアカウントの発信権や編集権は自社にあるはず。そのため、SNSの企業公式アカウントはオウンドメディアに分類するのが正解です。


そのような意味では、Webに限らなければ紙のパンフレットや会社案内も「自社に発信権や編集権のあるメディア」に該当するので、これらもオウンドメディアと言えます。





オウンドメディアを運用するメリット

 

そんなオウンドメディアを運用するメリットとしては、以下の点が挙げられるでしょう。特に営業課題や採用課題の解決につながるメリットが多くあります。



①確度の高いリード獲得ができる

 

オウンドメディアを運営することの1番のメリットとしてよく挙げられるのが「確度の高いリードが獲得できる」という点です。オウンドメディアにユーザーが必要としている有意義な情報コンテンツを作成・掲載することで、まだ自社商材に関心が少ないユーザー(潜在層)に対してもアプローチすることができ、加えてそれらユーザーの商材への興味関心を自然に高めさせることもできます。


そのためうまくオウンドメディアを運用・活用できれば、問い合わせ時点ですでに購入意志を持った確度の高い見込客の獲得ですら期待できるのです。




②ブランドを広められる(ブランディング)

 

オウンドメディアは「自分たちが伝えたい情報を自由に発信できる(外部の制約を受けない)」という特徴があるため、オウンドメディアでの情報発信を通じて自社の思い・ブランドイメージをユーザーに届け、企業イメージを作り上げることができます


またSEO対策に力を入れれば、特定のキーワードを検索するたびに自社のページ・記事が表示され、「△△といえば○○株式会社」というような第一想起(=最初に思い浮かべるブランド)を生み出すこともできます。


このような「ブランドを広められる」という点もオウンドメディア運営の大きなメリットと言えるでしょう。




③採用力を強化できる

 

最近ではオウンドメディアを採用に活用する企業も増えています。従来の採用サイトや採用イベント等での情報発信だけでは企業の特徴・魅力・仕事内容等を伝え切ることは難しく、それが採用後のミスマッチや早期離職につながってしまうこともよくありました。


しかしオウンドメディアを活用すれば、これまで発信しきれなかった様々な情報(自社が求める人材の具体的イメージ、採用後の働き方の詳細、先輩社員の声等)を届けることができ、就職後のミスマッチを減らすことができます


『オウンドメディアリクルーティング』という言葉が近年よく使われるようになってきたのも、オウンドメディアに「採用力を強化できる」というメリットがあるからに他なりません。




④自由度の高い情報発信ができる

 

前述の通り、オウンドメディアは「自分たちが伝えたい情報を自由に発信できる(外部の制約を受けない)」という特徴があるため、自由度の高い情報発信ができる点も大きなメリットでしょう。


内容の自由度だけでなく、形式の自由度(記事コンテンツ・動画コンテンツ・ホワイトペーパー・SNS連携など)も高いため、非常に幅広い情報を幅広いユーザーに適切に届けることが可能です。




⑤コンテンツが資産になる

 

そしてオウンドメディア運営のメリットとして非常に大きいのが「作成した情報コンテンツが資産になる」という点です。


一度記事を掲載すれば、その記事はオウンドメディアが存在している限り永続的にWeb上に存在し続けます。そのため、集客効果の高い記事の作成・掲載を積み上げていくことで、その効果もどんどんと高まっていくわけです。


たとえば月5件の問い合わせを獲得できる記事があった場合、同様の集客効果が期待できる記事を翌月にも作成・掲載できれば、問い合わせ件数の合計は「毎月10件」に。さらに翌月にも同様の効果が期待できる記事を作成できれば、問い合わせ獲得件数は「毎月15件」になるわけです(その後もずっと記事が集客し続けてくれる)。


SNSやメルマガなどにも集客効果はありますが、一過性のフロー情報(古い情報は読まれない)になりやすく、継続的な集客効果はあまり期待できません。また広告はコストをかけている間は集客効果があるものの、資金投下をやめた途端に集客効果は全くなくなります。


このように、オウンドメディアの情報はストック情報として集客面で機能してくれるため、作ったコンテンツが無駄にならず、半永続的に資産として活用できるわけです。この点はオウンドメディア運営における非常に大きなメリットです。




⑥中長期的な広告費削減につながる

 

「コンテンツが資産になる」というメリットは、中長期的に見れば「広告費の削減」にもつながります。


前述の通り広告はコストをかけている間は集客効果があるものの、資金投下をやめた途端に集客効果は全くなくなります(しかも費用は掛け捨て)。一方、オウンドメディアで集客効果の高いコンテンツを作成・掲載することができれば、継続的なコストをかけなくてもコンテンツが半永続的に集客し続けてくれるため、結果的に広告よりも費用対効果が高くなり、広告費の削減へとつながっていくわけです。


そのため広告予算を多く確保できない企業などは、オウンドメディア運営によるPR・集客を選択肢に入れることをおすすめします。





オウンドメディアへの主な集客経路

 

そんな運用メリットの多いオウンドメディアですが、そもそもオウンドメディアへの集客がうまくいかなければ期待した成果は得られません。


オウンドメディアへの集客を成功させるためには、まず主要な「集客経路」を理解しておく必要があります。なぜなら、それぞれの経路は特徴・性質(期待できる流入量、流入の安定性・継続性、流入の再現性等)が大きく異なり、それらを理解していなければ成果創出までのスピードや効率に大きく影響が出るためです。


オウンドメディアの主要な集客経路は以下の6つです。それぞれの特徴・性質の違いを整理しておきます。



オウンドメディアの主要集客経路

  1. 検索エンジン(SEO)

  2. SNS

  3. メールマガジン

  4. 他サイト(被リンク)

  5. ダイレクト流入

  6. Web広告




①検索エンジン(SEO)

 

オウンドメディアへの集客経路において、最も重要なものが「検索エンジン(SEO)」です。


多くのユーザーが自身の悩み(〇〇が知りたい)を解決するために、Google等の検索エンジンを使って調べ物をしているため、それらユーザーのニーズを捉え、そのニーズを満たすコンテンツをオウンドメディアに用意することで、さまざまなユーザーを集客することが可能になります。




②SNS

 

オウンドメディアに次いで重要な集客経路が「SNS」です。


オウンドメディアのコンテンツと関連性を持たせ、かつ投稿内にページのURLを掲載することで、SNSの投稿からオウンドメディアにユーザーを流入させることができます。SNSは拡散性に優れる媒体のため、時には検索エンジンを凌駕するほどの爆発的な集客力を発揮することもあります




③メールマガジン

 

メールマガジンもオウンドメディアへの集客経路の1つ。ユーザーに対してオウンドメディアのURLが記載されたメルマガを直接届けることで、サイトへの集客が可能になります。


ただし集客できるのは、当然ながら“すでにメールアドレスを入手しているユーザー(=ブランドや製品・サービスに対して関心が高い・好意を持っているユーザー)”に限定されます。




④他サイト(被リンク)

 

SEO対策においても重要度の高い「被リンク」は、オウンドメディアへの直接的な流入経路にもなります。


他サイトで自社オウンドメディアに関して言及され、そこに被リンクが張られていれば(他社サイト側から見れば発リンク)、そのリンクを通じて一定の集客・流入が見込めます。ただし検索エンジンやSNSと比べると、集客力は低めです。




⑤ダイレクト流入

 

検索エンジンやページへのリンクを通らず、直接的にオウンドメディアに流入することをダイレクト流入(直接流入)といい、これもオウンドメディアの集客経路の1つです。


ダイレクト流入の例としては、たとえばURLをブラウザの検索窓に“直打ち”するケースや、お気に入り・ブックマークからの流入が該当します。




⑥Web広告

 

Web広告を出稿し、そこからオウンドメディアへユーザーを流入させるのも、重要な集客経路です。


出稿コストがかさむ点はデメリットになりますが、その分狙ったターゲットを一定数確実にオウンドメディアに集客することができます。また出稿さえすれば、すぐに集客効果が表出するのもWeb広告の大きなメリットです。




主な集客経路ごとの特徴・性質

 

以上の内容から、オウンドメディアの集客経路には6種類あることがことがおわかりいただけたかと思いますが、それぞれの特徴や特性の違いを表に整理すると、以下のようになります。



オウンドメディアの集客経路の特徴を整理した表
オウンドメディアへの集客経路はそれぞれ特徴・特性が異なる


最も集客力が高いのは「検索エンジン(SEO)」

 

上表に整理した特徴・性質を見てもわかるとおり、最も集客力が高いのは「検索エンジン(SEO)」です


現在の世の中では、消費者の生活の中に「検索」という行動が溶け込んでおり、何か調べ物をする際やモノを購入する時などは、まず検索エンジンを使って検索を行います。そしてその時にオウンドメディアが検索結果で上位表示されれば、非常に多くのユーザーがサイトを訪問してくれるようになるため、期待できる流入数は他の経路に比べて非常に多くなるわけです。


また、その“検索結果で上位表示される”ための方法・ノウハウもある程度確立されているため再現性も高く、さらに一度上位表示されれば継続的な流入も期待できます。そのためオウンドメディアへの集客を考える場合は、まず「検索エンジン(SEO)」への対策を施すことが重要です。




「SNS」は検索エンジン(SEO)の弱点を補完できる

 

加えて、余力があれば「SNS」による集客も行うのが良いでしょう。SNSは検索エンジン(SEO)と比べて流入の継続性や再現性の面で大きく劣りますが、投稿が“バズる”と検索エンジン(SEO)をはるかに凌駕するほどの大きな流入を生み出すことがあります


またその効果が表出するまでの時間も短い(投稿から数時間で爆発的な流入が生まれる)ため、検索エンジン(SEO)の「効果が出るまでに時間がかかる」という弱点を補うこともできるわけです。


本格的にSNSを運用していく場合はそれなりの労力・活動量を確保する必要がありますが、集客の成果を高めていく上では大きな魅力を秘めた集客経路であることは間違いありません。




一定の予算が確保できるなら「Web広告」の出稿もアリ

 

なお、ある程度の予算(最低でも月数十万円)が確保できるのであれば、「Web広告」の出稿もオウンドメディアへの集客においては有効です。


Web広告はコストが嵩む点が最大の弱点ではあるものの、出稿すれば狙ったターゲットを一定数確実に集客することができます。また効果創出までの時間も非常に早いので、即効性の高い集客施策です。


ただし効果を出すためには一定の広告運用ノウハウが必要になります。また、そもそもWeb広告は“CVを獲得する”ために活用するのが最も効果的であるため、CV獲得の手前である“オウンドメディアへの集客”に広告を活用するのは、コスト面から考えるとあまり効率的ではないという意見もあります。


この辺りは事前にWebマーケティングの戦略を練った上で、必要に応じてケースバイケースで出稿を行っていくのがベターでしょう。





SEO対策で成果を出すために必要なこと

 

前述のとおり、オウンドメディアに集客するためには、検索エンジン(SEO)対策が最も重要であり効果的です。そこで最後に「検索エンジン(SEO)対策で成果を出すために必要なこと」を端的に整理しておきます。




①ユーザーファーストなコンテンツを提供する

 

SEO対策で成果を出したい場合に最も重要なことが「ユーザーファーストなコンテンツを制作・提供する」ことです。


「SEO対策が失敗してしまう主な原因」の最初でもお伝えしているとおり、現在のGoogleの検索アルゴリズムは、検索ユーザーが探している・欲している物事に対して、その答えとなる適切な情報を検索上位に表示しようとします。そのため、検索ユーザーが「何が知りたくて・どんな悩みを解決したくて、そのキーワードを入力・検索したのか(=検索意図)」をユーザーの目線で具体的に類推し、その答えとなる有益な情報(=ユーザーファーストな情報)をコンテンツ化することが大切です。


その際にはコンテンツを制作する前に、あらかじめユーザーの検索ニーズを“キーワード選定ツール(キーワードプランナー、Ahrefs、ラッコキーワード等)”を用いて調査・分析し、「どんな情報を、どれだけのユーザーが探しているのか」を把握しておく必要があります。


また、競合ページに記載されている情報を分析した上で、それらの内容を網羅する(競合ページに載っている情報は自サイトでもカバーする)のと同時に、凌駕する(競合ページに載っている情報に加えて、独自情報も付加する)ようにすると良いでしょう。




②E-E-A-Tの評価を高める・Googleに伝える

 

「ユーザーファーストなコンテンツを制作・提供する」ことに加え、「E-E-A-Tの評価を高める・Googleに伝える」ことも重要です。


前述の通り、Googleはコンテンツ内容の信頼度を「E-E-A-T」によって推測っています。どんなに検索意図を満たしたコンテンツを制作できても、その内容が信頼できるものでなければ、Googleは検索上位に表示してくれないわけです(=ユーザーファーストなコンテンツだと判断してくれない)。


そのため、少しでもGoogleに対して“信頼できるコンテンツである”ということを理解してもらうために、E-E-A-Tの評価を高め、それを伝えていく必要があります。もし現時点でE-E-A-Tの評価が低い場合は、コンテンツ制作時にその分野の専門家や社会的に認知されている人物に執筆や監修をお願いするのも有効な方法でしょう。




③サイトの内部構造を最適化する

 

最後のポイントは「サイトのない呼ぶ構造を最適化する」ことです。サイト内部の構造が適切に整えられていないと、検索エンジン(クローラー)はサイト・ページの情報を正確に認識することができず、適切な評価ができなくなることは前述した通りです。そのため、サイト内の階層・タグ・リンクなどを最適化し、クローラーから評価されやすい構造に整えるようにしましょう。


中でも比較的手を打ちやすいものとしては「内部リンクの整備」がおすすめです。クローラーはリンクを辿って各ページを読み取り・評価していくので、ページ同士のリンクを適切に繋ぐ(関連性のあるコンテンツをつなぐ)ことはクローラーの効率的な巡回を促すことに繋がります


そのほか、サイトの内部構造を最適化する方法は以下も参照ください。


サイトの内部構造を最適化する方法

  • サイト内の階層を深くし過ぎない

  • サイト内の階層を複雑にし過ぎない

  • サイトマップを作成する

  • パンくずリストを設置する

  • URLを正規化する

  • 画像にaltタグを埋め込む 等





まとめ:成果が出ない場合は外部の支援会社にサポートをお願いするのもおすすめ

 

今回は、オウンドメディアへの集客方法を考える上で重要な「主要な集客経路」と「それぞれの特徴・特性」を整理した上で、SEO対策のポイントまでまとめてみました。


オウンドメディアでしっかり集客を行って成果を出していくためには、今回お伝えしたような集客経路を理解した上で、「どんな対策をとっていくのか」を事前に計画・戦略化しておく必要があります。


まだオウンドメディアを運用したことがない・運用歴が浅い場合は「戦略の立案が難しい…」「計画を立てて集客対策を行ってみたけど、イマイチ成果が上がらない…」と壁にぶつかってしまうケースも多いと思いますので、そのような時は外部の支援会社にサポートをお願いするのも一手です。


現在は様々な企業・団体がオウンドメディア運用のサポートサービスを展開しています。運用のプロに頼めば適切な戦略策定・対策の支援を行ってもらえるため、自社のみで運用した場合よりも成果が上がりやすく、またコスト面も社内人件費より外注コストの方が結果的に安く済む場合もよくあります。


弊社もオウンドメディアを活用したコンテンツマーケティング・SEO対策などをご支援していますので、集客・流入に課題をお持ちの企業様は、お気軽にトリッジまでご相談ください。現状のお悩みをお聞かせいただくだけでも結構です。




株式会社トリッジのオウンドメディア運営伴走支援サービス

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