「SEO対策なんて意味がない」という声も時々聞かれますが、それは完全な誤解です。SEO対策が意味がないのではなく、意味が見出せないようなSEO対策を行なってしまっている(=成果に結びつかない、失敗してしまう)のです。
SEO対策もあらかじめ基礎知識や対策上の重要ポイントを押さえておかないと、決して成果にはつながりません。そのため今回は、「SEO対策が意味がない」と言われてしまう根本的な原因や失敗してしまう要因を整理しつつ、SEO対策でしっかり成果を出していくために必要なことをわかりやすくまとめていきたいと思います。
SEO対策にこれから取り組む予定の方や基本が知りたいという初級者の方の参考になれば幸いです。
<この記事を読むとわかること>
SEO対策とは何なのか
SEO対策が「意味ない」と言われてしまう原因
SEO対策が失敗してしまう要因
SEO対策で成果を出すために必要なこと
<筆者プロフィール>
日比 海里
株式会社トリッジ代表取締役 / WEBメディアディレクター・コンサルタント / デザイナー
デザイン・コンテンツ制作運用スキルをベースに、グラフィック・WEBデザインやオウンドメディア運営のサポートを通じてクライアントの課題解決・事業グロースを支援。
<目次>
SEO対策とは
まずそもそもの「SEO対策」という言葉の意味と定義を整理しておきます。SEO対策とは『Search Engine Optimization』の略称で、日本語では『検索エンジン最適化』と訳されます。
Googleは検索ユーザーに“良質な検索体験(=探している情報を素早く発見し、抱えていた悩みが解決される体験)”を提供するために、あらゆる検索ワードにおける検索結果を最適化しています。“検索結果を最適化している”というと少しイメージがしづらいと思いますが、これはつまり「検索ユーザーが探している・欲している物事に対して、その答えとなる適切な情報を検索結果に正しく表示しようとしている」ということです。
そのため、自社で作成したページ(=情報)を検索エンジンに正しく評価してもらい、ユーザーが検索エンジンを使って何かしらの調べ物をした時に上位に表示させることができれば、検索ユーザーのサイトへの流入機会・アクセスを増やすことができます。
このように、検索ユーザーが求めているであろう有益な情報を提供し、それを検索エンジンに正しく評価してもらって自社のWebサイト・ページを検索上位に表示させることで、多くのユーザーをサイトへ誘客するための施策を「SEO対策」と言います。
SEO対策が「意味ない」と言われてしまう理由
しかし、そんなSEO対策も「意味がない」と言われてしまうことが稀にあります。その理由は主に以下の3点に集約されるでしょう。
①対策を進めてもPVが伸びないから
よくSEO対策が意味がないと言われてしまう理由の1つに「対策を進めてもPVが伸びないから」というものがあります。
せっかく頑張ってコンテンツを制作したにもかかわらず、なかなか検索上位を獲得できずにアクセス・PVが伸びない。こういったケースはもちろんあり得ます。そのような状況になってしまうと、かけた労力に対して「成果が出ていない」と感じてしまい、意味がないという考えに至ってしまうわけです。
検索上位が取れないことの原因としては、ターゲットワードの選定やコンテンツの内容構成が間違っていることが考えられます。そのため、早々に「SEO対策は意味がない」と結論づける前に、それらの点を改善する(=正しいコンテンツSEOの対策を施す)ことでPVアップを狙っていくことも検討すべきでしょう。
しかし、そもそも“PV数”を成果として気にし過ぎることは、SEO対策を進める上であまり正しい見方ではありません。なぜなら、そもそもSEO対策は「PVが多い=成功」ではないからです。仮に月間10万PVを獲得できたとしても、そのほとんどが自社商材の購入見込みのない(ターゲットではない)ユーザーばかりだったら、果たしてそのSEO対策はうまくいったと言えるのでしょうか?
それよりも、自社商材の購入見込みが高いターゲットユーザーを確実に月間1万人サイトに呼び込む方が、よほど商品購入・売上増につながるはずです。つまりSEO対策は、オウンドメディア運営における成果達成手段の1つでしかなく、PV数もあくまでその中間指標でしかありません。
その点を認識していないと、どうしてもPV数ばかりに気を取られ、「PVが増えていない=成果が出ていない=意味がない」という結論に至りやすくなるので、PVはあくまで中間指標だというところはしっかりと意識しておきましょう。
②PVが増えても成果(問い合わせ増・売上増等)が上がらないから
PVが増えたとしても成果(問い合わせ増・売上増)が上がらない場合も「SEO対策は意味がない」と言われてしまうことがあります。
PVがあるのに成果につながらない原因はいくつか考えられますが、その1つは前述した「自社商材の購入見込みのない(ターゲットではない)ユーザーばかりがサイトを訪問している」というケースです。これはターゲットワードの選定ミスによることが多いため、その場合は改めてペルソナを確認した上で、キーワード選定をやり直す必要があります。
そのほかにも成果につながらない原因としては、「コンテンツ閲覧による態度変容が促せていない(=関心の発芽→関心の高まりにつながっていない)」ことや「お問い合わせフォームへの導線に問題がある」などが考えられます。
そのため、「成果が上がらないからSEO対策は意味がない」と結論づける前に、それらの改善を行うことも検討すべきでしょう。
③外部要因(Googleのアルゴリズム変更等)の影響で順位が安定しないから
外部要因、特にGoogleのアルゴリズム変更等の影響でコンテンツの検索順位が下がり、急にPV・CVが落ち込んでしまうことで「SEO対策は意味がない」と考えてしまうケースもあります。
確かにGoogleのアルゴリズム変更による順位変動は、コンテンツ制作者・サイト運営者側ではコントロールすることができないため、その影響を完全に回避することはできません。しかし、仮にアルゴリズム変更によって一時的に検索順位が大きく落ち込んだとしても、それはあくまで“一時的”なものです。
Googleのアルゴリズム変更は、常に「ユーザーの検索体験の向上」を目的として行われるため、ユーザーファーストなコンテンツ(検索ユーザーが必要としている役立つ情報)づくりができていれば、必ず時間経過とともに検索順位は戻ってきます。むしろ順位が落ち込んだままの場合は、それはコンテンツが検索者にとって有意義な内容になっていなかったということです。
そのため、外部要因(Googleのアルゴリズム変更等)の影響で「SEO対策は意味がない」と結論づけるのではなく、ユーザーファーストなコンテンツ制作を常に心掛けることが重要です。
SEO対策が失敗してしまう主な原因
以上の内容からわかるとおり、結局のところ「SEO対策を行なっても成果が出ない」「SEO対策がうまくいかなかった」と感じてしまうと、“SEO対策は意味がない”と思われてしまうのでしょう。
では次に、なぜSEO対策がうまくいかないのか、その失敗の原因をまとめていきます。
①ユーザーファーストなコンテンツになっていない
まず挙げられる失敗の要因は「制作したコンテンツがユーザーファーストな内容になっていない」ことでしょう。
現在のGoogleの検索アルゴリズムは、検索ユーザーが探している・欲している物事に対して、その答えとなる適切な情報を検索結果に表示しようとします。そのため、検索ユーザーが「何が知りたくて・どんな悩みを解決したくて、そのキーワードを入力・検索したのか(=検索意図)」をユーザーの目線で具体的に類推し、その答えとなる有益な情報(=ユーザーファーストな情報)をコンテンツ化することで、検索上位に表示されやすくなるわけです。
そのためユーザーの検索ニーズを考慮せず、自分の書きたいこと・伝えたいことを中心にコンテンツを作ってしまうと、検索上位を獲得することができず、SEO対策は間違いなく失敗してしまいます。
コンテンツ制作時は、あらかじめ検索ユーザーにとっての「最高のゴール・読後感」を提供し、その時点で検索をやめてくれるほどの良質な情報提供を目指すこと大切です。
②コンテンツ制作者のE-E-A-T評価が低い
コンテンツの内容だけでなく、「コンテンツ制作者のE-E-A-T評価が低い」場合も、SEO対策が失敗しやすくなります。
「E-E-A-T」とは、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の4つの頭文字をとったもので、簡単に言ってしまえば「コンテンツ内容の“信頼度”を推し量るためにGoogleが設定している判断基準」です。
基本的にはこのE-E-A-Tの評価を通じて、『コンテンツ制作者は信頼できる人間なのか → コンテンツの内容を信頼して良いか』をGoogleは判断しようとします(正確にはGoogleの「検索品質評価者(検索結果がユーザーのニーズを満たしているかどうかをチェックするために雇われている外部の評価者チーム。世界中に数万人いるといわれている)」が判断基準としています)。
このE-E-A-Tは検索アルゴリズムではなく、これが直接的に検索ランキングに影響するわけではありませんが、Googleが順位決定の際に「ユーザーの良質な検索体験」を重視していることに変わりはなく、その上ではコンテンツの信頼度も非常に重要であることから、E-E-A-TもSEO対策において外せない要素と言えます。
そのためE-E-A-Tの評価が低い場合、Googleからコンテンツの信頼度が低いと判断されやすくなり、間接的な結果として検索上位を獲得することができず、SEO対策が失敗してしまう可能性が高まるわけです。
③サイトのドメインパワーが低い
サイト全体の「ドメインパワーが低い」ケースもSEO対策が失敗しやすい原因と言えるでしょう。
ドメインパワーとは「サイトドメインへのGoogleからの評価(信頼度)を100点満点で数値化したもの」であり、この値が低いとコンテンツが検索エンジンに登録されるスピードが遅くなったり、検索上位の獲得が難しくなります。
ドメインパワーはGoogleから公式に公表されているものではありませんが(外部によって生み出された概念)、実際のSEO対策においてはドメインパワーを考慮することで大きなメリットが得られることがわかっているため、現在のSEO界隈において広く認知されている重要指標です。
ドメインパワーの高低を左右する要素も詳細は公開されていないものの、主には「ドメインの運用年数」、「被リンクの数」などによって数値が変動します。SEO対策で成果が出ない・失敗してしまう場合はサイトのドメインパワーを上げる必要があるため、サイトを長く運用し続けたり、第三者のWebサイトからナチュラルリンク(自然に・自発的に張られるリンク)を多く受けるなどが必要です。
④サイトの内部構造が整っていない
4つめの原因は「サイトの内部構造が整っていない」場合です。前述した「ユーザーファーストなコンテンツ制作」や「高いE-E-A-Tの評価を受けた」としても、サイト内部の構造(内部リンク含む)が適切に整えられていないと、検索エンジン(クローラー)はサイト・ページの情報を正確に認識することができず、適切な評価ができなくなります。
別記事「SEO対策には複数の種類がある?内部対策・外部対策の違いや取り組みの重要点等を詳細解説。」でもお伝えしている通り、クローラーは日夜世界中のWebサイトを巡回し、その都度サイトの情報を読み取ることでサイト・ページの内容を評価していますが、クローラーもあくまでロボットなので、ロボットが理解しづらいようなサイト構成やページの階層構造等になっていると、正確にサイトの内容を理解することができないわけです。
そのためSEO対策を行う上ではユーザーにとって、情報を見つけやすいサイトにするだけでなく、検索エンジンにとっても、情報を収集しやすい内部構造にすることが大切です。そうでなければ、SEO対策は成果が出ない・失敗してしまうことになります。
今では意味がなくなった(効果がなくなった)SEO対策
ここまでSEO対策が失敗してしまう原因について触れてきましたが、実のところ「以前は効果があったが、今では行なっても意味がなくなった(効果がなくなった)SEO対策」もあります。
これらを現在も続けていると、やはりSEO対策で成果が出なくなるので、自社施策で今も継続していないかを以下の内容を参考にチェックしてみてください。
①低品質コンテンツを量産する
まず最も効果がなくなったと言えるSEO対策は「低品質コンテンツを量産する」施策です。
先にお伝えしている通り、現在のGoogleの検索アルゴリズムは、検索ユーザーが探している・欲している物事に対して、その答えとなる適切な情報を検索結果に表示しようとします。有益でユーザーファーストな情報をコンテンツ化しなければ、検索上位の獲得はまず不可能なわけです。
かつては低品質なコンテンツでも検索ワードを多く盛り込んで量産することで、検索上位の獲得もできていた時代がありました。しかし、現在ではその施策は全く通用しないどころか、低品質コンテンツをサイト内に溜め込み過ぎると、逆にサイト評価が下げられてしまう恐れすらあります。
そのため「低品質コンテンツの量産」という施策は絶対に行うべきではありません。
②ただ長いだけの情報量の多い長文コンテンツを作る
2つめは「ただ長いだけの情報量の多い長文コンテンツを作る」ことです。
以前は数万字を超えるような情報量の多い長文コンテンツが検索上位を獲得しやすいと考えられていた時がありました。そして現在も、検索上位が取れているコンテンツを調査してみると、比較的文字数の多い長文コンテンツになっていることも少なくありません。
しかし、「検索上位が取れている=長文でなければいけない」というロジックは本来成り立ちません。あくまでユーザーファースト(有益・良質)なコンテンツが検索上位に表示されやすいのであり、それを目指す過程で“結果的に情報が多くなった・長文になった”のが、現在検索上位に表示されているコンテンツに多いのです。
そのため、文字数自体はSEOにおける評価の対象ではなく、あくまでユーザーにとって有意義なコンテンツになっているかが重要と言えます。そのような意味では、ユーザーファーストな内容であれば、文字数が少なくても検索上位の獲得は十分にあり得るでしょう。
逆に言えば、長文になることでユーザーにとってわかりづらい・読みづらい・すぐに必要な情報が入手できないといったことが引き起こされるのであれば、長文コンテンツはSEOにおいても低い評価になってしまうことも考えられるので、注意が必要です。
③自作自演で被リンクを増やす
3つめは「自作自演で被リンクの数を増やす」ことです。かつてのGoogleのアルゴリズムでは、被リンクの多少によって検索順位が決まってしまっていたというくらいに、被リンクの影響度が強い時代がありました。
しかしその結果、自作自演で被リンクの数を強引に増やしたり、業者に依頼をして多数の被リンクを獲得するなど“お金のドーピング”が横行してしまい、検索順位を悪意を持ってコントロールされてしまうケースが多発したため、現在は自作自演での被リンク等は禁止されるようになりました(もしそれが判明した場合は、Googleからペナルティを課せられる可能性もあります)。
そのため「自作自演で被リンクを増やす」ことは現在全く意味のない施策であるどころか、リスクしかない行為のため、絶対に行うべきではありません。なお、自作自演だと判断されやすい被リンクの例は、以下のとおりです。
自作自演だと判断されやすい被リンク例
関連性が全くない(または低い)サイトからの被リンクされた場合
同じIPアドレスのサーバーから大量に被リンクされた場合
短期間で大量に被リンクを獲得した場合
被リンクは現在のアルゴリズムにおいても重要な要素であることに変わりはありませんが、自作自演ではなく、あくまで自然発生的に獲得した被リンク(ナチュラルリンク)である必要があります。
④検索ワードを無駄に詰め込む
4つめは「検索ワードを無駄に詰め込む」ことです。以前のGoogleのアルゴリズムにおいては、コンテンツ内における「キーワード出現率(どれだけ検索ワードがページ内に使われているか)」が検索順位に大きく影響する時期もありましたが、現在では以前ほどのSEO効果はありません。何度もお伝えしているとおり、基本的にはユーザーにとって有意義な内容となっていれば検索上位は獲得可能です。
しかし、「そうは言っても上位のコンテンツを見ていると、検索ワードがよく出てきているじゃないか!」と感じる方もいるのではないでしょうか。実際には確かに検索上位のコンテンツ・ページは検索ワードの出現率が高い傾向はあります。
ただしそれは意図的に検索ワードを無駄に詰め込んで増やしているわけではなく、あくまでユーザーの検索意図を踏まえた上で必要な情報を書き進めたら、検索ワードが結果として多くなった、というだけなのです。
不必要に検索ワードを盛り込み過ぎるとユーザーが読みにくい文章になりやすく、その結果として離脱が増えてしまうということもあり得るので、検索ワードを無駄に詰め込み過ぎるのも避けた方が良いでしょう。
⑤メタキーワードを設定する
最後の効果がなくなったと言えるSEO対策は「メタキーワードを設定する」ことです。
メタキーワードとは「コンテンツ・ページがどのようなキーワードと関連しているのかをわかりやすく検索エンジンに伝えるタグ」のことですが、以前はこのメタキーワードをHTML内に記述することでSEO効果が得られると考えられていました(以前の検索エンジンはページ内容を理解する精度が低かったため、ページの情報を正確に伝える手段としてメタキーワードを書くことが重要とされていた)。
しかし最近では検索エンジンのページ情報を読み取る精度が飛躍的に向上したことで、メタキーワードが不要となり、SEO効果は無くなりました。これはGoogleからも「現時点でGoogle検索のランキングに影響が及ぶことはない」と公式に発表されています(参考:Google検索セントラル ブログ)。
記述すること自体はSEOにおいてマイナスになることはありませんが(悪意を持って活用しようとしなければ)、SEO対策として記述する必要性は無くなっているので、この作業自体無視して良いでしょう。
SEO対策で成果を出すために必要なこと
ここまでお伝えしてきた内容を踏まえた上で、最後に改めて「SEO対策で成果を出すために必要なこと」を端的に整理していきたいと思います。前述の内容と一部重複する部分もありますが、非常に重要な点なので改めて確認しておきましょう。
①ユーザーファーストなコンテンツを提供する
SEO対策で成果を出したい場合に最も重要なことが「ユーザーファーストなコンテンツを制作・提供する」ことです。
「SEO対策が失敗してしまう主な原因」の最初でもお伝えしているとおり、現在のGoogleの検索アルゴリズムは、検索ユーザーが探している・欲している物事に対して、その答えとなる適切な情報を検索上位に表示しようとします。そのため、検索ユーザーが「何が知りたくて・どんな悩みを解決したくて、そのキーワードを入力・検索したのか(=検索意図)」をユーザーの目線で具体的に類推し、その答えとなる有益な情報(=ユーザーファーストな情報)をコンテンツ化することが大切です。
その際にはコンテンツを制作する前に、あらかじめユーザーの検索ニーズを“キーワード選定ツール(キーワードプランナー、Ahrefs、ラッコキーワード等)”を用いて調査・分析し、「どんな情報を、どれだけのユーザーが探しているのか」を把握しておく必要があります。
また、競合ページに記載されている情報を分析した上で、それらの内容を網羅する(競合ページに載っている情報は自サイトでもカバーする)のと同時に、凌駕する(競合ページに載っている情報に加えて、独自情報も付加する)ようにすると良いでしょう。
②E-E-A-Tの評価を高める・Googleに伝える
「ユーザーファーストなコンテンツを制作・提供する」ことに加え、「E-E-A-Tの評価を高める・Googleに伝える」ことも重要です。
前述の通り、Googleはコンテンツ内容の信頼度を「E-E-A-T」によって推測っています。どんなに検索意図を満たしたコンテンツを制作できても、その内容が信頼できるものでなければ、Googleは検索上位に表示してくれないわけです(=ユーザーファーストなコンテンツだと判断してくれない)。
そのため、少しでもGoogleに対して“信頼できるコンテンツである”ということを理解してもらうために、E-E-A-Tの評価を高め、それを伝えていく必要があります。もし現時点でE-E-A-Tの評価が低い場合は、コンテンツ制作時にその分野の専門家や社会的に認知されている人物に執筆や監修をお願いするのも有効な方法でしょう。
③サイトの内部構造を最適化する
最後のポイントは「サイトのない呼ぶ構造を最適化する」ことです。サイト内部の構造が適切に整えられていないと、検索エンジン(クローラー)はサイト・ページの情報を正確に認識することができず、適切な評価ができなくなることは前述した通りです。そのため、サイト内の階層・タグ・リンクなどを最適化し、クローラーから評価されやすい構造に整えるようにしましょう。
中でも比較的手を打ちやすいものとしては「内部リンクの整備」がおすすめです。クローラーはリンクを辿って各ページを読み取り・評価していくので、ページ同士のリンクを適切に繋ぐ(関連性のあるコンテンツをつなぐ)ことはクローラーの効率的な巡回を促すことに繋がります。
そのほか、サイトの内部構造を最適化する方法は以下も参照ください。
サイトの内部構造を最適化する方法
サイト内の階層を深くし過ぎない
サイト内の階層を複雑にし過ぎない
サイトマップを作成する
パンくずリストを設置する
URLを正規化する
画像にaltタグを埋め込む 等
まとめ:SEO対策は“正しい方法”で行えば成果は出る
今回は、「SEO対策が意味がない」と言われてしまう根本的な原因や失敗してしまう要因を整理しつつ、SEO対策でしっかり成果を出していくために必要なことをまとめました。
闇雲にSEO対策に取り組み始めると、うまくいかずに失敗してしまう(成果が出ない)ことになりやすく、その結果として「SEO対策は意味がない」という結論に至りがち。しかしSEO対策も成果を出すために必要なことや、やっても成果が出ない施策などをしっかり頭に入れておくことで、確実に効果が発揮されます。
SEO対策自体はあくまで目的ではなく手段。その点をしっかり意識しながら、最終成果を生み出すために正しい・適切な対策をとっていきたいところです。
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