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【初級者向け】SEOとコンテンツマーケティングの違いって何? それぞれの概要・特徴・施策を成功させるためのポイントなどを網羅的に解説。

オウンドメディアの集客方法


オウンドメディア運営のご支援を行なっていると、時々「SEOとコンテンツマーケティングって、同じじゃないの?」という声を聞くことがありますが、実はこの2つは明確に意味合いが異なるものです。


この2つの違いを理解せずにWebマーケティングに取り組んでしまうと、正しい施策が打てなかったり、成果創出につながらなくなってしまうおそれもあるため、それぞれの違いを正確に認識しておく必要があります。


そこで今回は、SEOとコンテンツマーケティングの違いをわかりやすくまとめていきたいと思います。それぞれの概要・特徴などを整理しながら、成功させるために何が必要かなどのポイントにも触れていきますので、オウンドメディア運営をこれから行う予定の方やオウンドメディアの集客に困っている方の参考になれば幸いです。



<この記事を読むとわかること>

  • SEOとコンテンツマーケティングの違い

  • SEO・コンテンツマーケティングの概要と特徴

  • SEO・コンテンツマーケティングを成功させるためのポイント

  • SEO・コンテンツマーケティングにおける注意点

 

<筆者プロフィール>

日比 海里

株式会社トリッジ代表取締役 / WEBメディアディレクター・コンサルタント / デザイナー

デザイン・コンテンツ制作運用スキルをベースに、グラフィック・WEBデザインやオウンドメディア運営のサポートを通じてクライアントの課題解決・事業グロースを支援。

 

<目次>





SEOとコンテンツマーケティングの違いを理解する重要性

 

近年、Web集客の施策として「SEO」と「コンテンツマーケティング」が注目されています。そしてこの2つは混同されがちではありますが、実のところ意味合いが全く異なるものです。「SEO対策を行う=コンテンツマーケティングを行う」と誤解されることも少なくないほど(そう、これは誤解なのです)。


2つの違いを正しく理解していないと、自社のマーケティング戦略が明確にならず、より効果的な施策を打ち出せなくなってしまいます。まずはSEOとコンテンツマーケティングそれぞれの意味合いなどについて整理し、両者の違いを明確にしていきましょう。




SEOとは

 

SEOは「Search Engine Optimization」の略称で、日本語では「検索エンジン最適化」と訳されます。検索ユーザーが求めているであろう有益な情報を提供し、それを検索エンジンに正しく評価してもらって自社のWebサイト・ページを検索上位に表示させることで、多くのユーザーをサイトへ誘客するための“手段”を指します


この説明からもわかるとおり、あくまでSEOは“オウンドメディアへの集客手段の1つ”でしかありません。つまり、「そもそもなぜオウンドメディアにユーザーを集客しなければいけないのか」「それによって何を得たいのか」という、上位に位置づけられる目的や施策が本来必要なはず。その部分を担うのが「コンテンツマーケティング」です。


なお、SEO対策にはいくつかの種類が存在することも補足しておきます。大きく分けると「内部対策」と「外部対策」の2つに分類され、さらに内部対策も「コンテンツSEO」と「テクニカルSEO」に種類が分かれます(詳しくは後述)。




コンテンツマーケティングとは

 

コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとって価値ある情報を提供し、その情報を基にユーザーと接点・関係を築くことで、ユーザーの態度変容(※)を促し、成果(製品購入、お問い合わせ獲得、会員数アップ等)を獲得することを目的とした“Webマーケティング施策”です。


SEOは検索エンジン最適化に焦点を当てるのに対し、コンテンツマーケティングは顧客との関係構築に重点を置いている点が大きく異なります。


加えて、コンテンツマーケティングにおいては「(コンテンツを通じて)ユーザーと接点を持っていく」ことが重要となりますが、その接点を持つための“手段”には「検索エンジン」「SNS」「メルマガ」など複数のものがあります。そしてその中の「検索エンジン」を接点とした手段が「SEO」です。


つまり、コンテンツマーケティングは「成果獲得のためのWebマーケティング施策の1つ」であり、SEOは「そのコンテンツマーケティングを実施する上での手段の1つ」、という位置付けになります。


そのため、SEOとコンテンツマーケティングは同じものではなく、そもそも概念として並列に並べるものではないのです。


※態度変容:特定の商品・サービスを認知してから実際に購入するまでの心理の移り変わりのこと




SEOとコンテンツマーケティングが混同されやすい理由

 

以上のように、SEOとコンテンツマーケティングには明確な違いがあるわけですが、この2つは先にお伝えしているとおり非常に混同されがちでもあります。理由としては、


  1. 両者どちらにとっても「コンテンツ(情報)」がキーになるから

  2. コンテンツマーケティングによる成果獲得において「検索エンジンを接点とした集客(SEO)」が特に重要になるから

  3. SEO対策の種類の1つである「コンテンツSEO」が「コンテンツマーケティング」と響きが似ているから


などが考えられます。


良質なコンテンツはSEOの成果を高め、そのSEOの結果によって検索流入が増えれば、コンテンツマーケティングの効果も上がるため、両者は切っても切り離せない間柄であることは間違いありません。


しかし、この2つを同じものとして捉えてしまうと、そもそも「なぜ検索エンジンからの集客を強化しなければいけないのか」「どんな成果を上げたいのか」などが置き去りになってしまい、目的と手段が逆になってしまったり、効果的な打ち手が見出せなくなる可能性が出てきます。そのため両者の違いを明確にした上で、適切なアクションをとっていく必要があるのです。





SEOの基礎知識

 

SEOとコンテンツマーケティングの違いをもっと深堀していくために、それぞれの特徴などについてもう少し解説していきます。まずはSEO対策の基礎知識についてです。




SEOの目的

 

SEOの主な目的は、検索ユーザーが求めているであろう有益な情報を提供し、それを検索エンジンに正しく評価してもらって自社のWebサイト・ページを検索上位に表示させることで、多くのユーザーをサイトへ誘客することです


検索結果の上位に表示されれば、「自然検索流入が増加する」、「クリック率が向上する」「ブランドの認知度が向上する」などの効果が得られます。




SEOの種類

 

先にお話ししているとおり、SEOは以下の表のように種類が分けられます。


「SEO」とひとことで言っても、特徴などが異なる複数の種類に分かれる
「SEO」とひとことで言っても、特徴などが異なる複数の種類に分かれる



SEO対策を成功させるためのポイント

 

SEO対策を成功させるには、適切なキーワード選定が欠かせません。ターゲットユーザーがどのような検索ワードを使って情報を探しているのかを分析し、それに基づいてコンテンツを作成するのがポイントです。


<キーワード選定の流れ>

  1. ターゲットユーザーを理解する(どのような悩みがあって、どのような情報を探しているのかを類推する)

  2. キーワード分析ツールを使って関連キーワードを洗い出す(情報を探す際にどのようなキーワードを検索窓に入力しているか)

  3. 検索ボリュームと競合性を分析する(各キーワードがどれだけ検索されているか。またSEO対策上の強力なライバルがどれだけいるか)

  4. ターゲットワードをピックアップする(コンテンツ化を狙うキーワードの抽出)

  5. コンテンツを企画・制作する(ユーザーの悩みを解消する企画・内容の検討および執筆)





コンテンツマーケティングの基礎知識

 

続いてコンテンツマーケティングの基礎知識についてもまとめていきます。




コンテンツマーケティングの目的

 

コンテンツマーケティングの目的は、ユーザーにとって価値ある情報を提供し、その情報を基にユーザーと接点・関係を築くことで、ユーザーの態度変容(※)を促し、成果(製品購入、お問い合わせ獲得、会員数アップ等)を獲得することです。


コンテンツマーケティングは顧客との関係構築に重点を置いている点が大きな特徴です。




コンテンツマーケティングを推進する際の主要チャネル

 

コンテンツマーケティングを実施・推進していく上では様々なチャネルがありますが、主なものとしては以下が挙げられます。


<コンテンツマーケティングの主要チャネル>

  • オウンドメディア(ブログ等)

  • SNS

  • メルマガ

  • 動画プラットフォーム

  • ウェビナー

  • 広告


その中でも中核を担うことが多いのが「オウンドメディア」です。オウンドメディアでコンテンツを掲載し、そのコンテンツを他のチャネルに流用していく(コンテンツの要約版をSNSに投稿するなど)という方法は、大企業のコンテンツマーケティング戦略でもよく見られますし、弊社クライアント様のご支援においても実施することがよくあります。




コンテンツマーケティングを成功させるためのポイント

 

コンテンツマーケティングを成功させる鍵は「ユーザーに価値を提供すること」と言えるでしょう。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、意外とこの点が施策実施中に置き去りにされてしまうことが多いのが実態です。


SEOのようにユーザーのサイトへの流入を目的とするのではなく、あくまでコンテンツマーケティングは「顧客と関係性を構築し、態度変容を促す」ことが目的であるため、ユーザーが「この情報は役に立つ」と感じる高品質なコンテンツを提供することが求められます。


高品質なコンテンツを制作するためのポイントとして、以下の点も押さえておきましょう。


<高品質なコンテンツを制作するためのポイント>

  • ターゲットを明確にする

  • ユーザーの課題を解決する有意義かつ独自性の高い情報を提供する

  • ストーリー性のあるコンテンツを作成する





SEOとコンテンツマーケティングにおける注意点

 

以上のように、SEOとコンテンツマーケティングは異なるものであり、それぞれの違いを理解した上で適切に施策を実施すれば、Webマーケティングの成果を最大化することができます。しかし、両者にはもちろん注意すべきポイントもあるので、最後にその点についても触れておきます。




効果表出までに時間がかかる

 

SEOやコンテンツマーケティングは短期間で成果が出るものではありません。SEOにおいてはコンテンツの評価が検索エンジンに適切になされるまでに数ヶ月を要することもあります。コンテンツマーケティングにおいてもユーザーの態度変容が進むまでには何度もコンテンツを通じて接触を図る必要があります。


そのためSEOやコンテンツマーケティングに取り組んだからといって、すぐに効果が出る(成果が得られる)わけではないので、その点には注意が必要です。




Googleの検索アルゴリズム変更など外部環境に影響される

 

Googleの検索エンジンのアルゴリズムは頻繁に更新されるため、SEOを手段の中心としてコンテンツマーケティングを展開する場合には注意が必要です。一度コンテンツが検索結果の上位に表示されても、その後順位が大きく変動(下落)する可能性があります。


順位が大きく下落してしまった場合は、コンテンツの見直しや競合ページのチェックなどに多くの時間を要しますし、Googleからの評価回復自体も数ヶ月以上かかる場合もあります。




関係部署との連携など社内調整が必要

 

良質なコンテンツを制作するためには、自部署だけでなく他部署(制作部門、マーケティング・営業部門、広報部門など)の協力が必要不可欠。そのためスムーズな社内調整が求められる点も注意が必要です。


弊社の支援事例においても“コンテンツマーケティングやSEO対策を初めて行う”というクライアント様はこの点が事前にイメージできていないケースが多く、いざ運営をスタートした時に「他部署が協力してくれない…」「関連部署との想定外のコミュニケーションロスが多い…」などの問題にぶつかってしまうことがあります。


そのため、コンテンツ制作に入る前に他部署から協力が得られるようあらかじめ根回しなども必要です。また筆者の実体験から言えば、経営層への根回しも必須。経営層はコンテンツマーケティングのような成果が出るまでに時間がかかる施策を嫌う傾向が強いため、「それでもこの施策が重要なのだ」という必要性を事前に説明し、納得してもらっておいた方が良いでしょう。




まとめ:SEOとコンテンツマーケティングの違いを理解して適切な戦略・施策に取り組もう

 

今回は、SEOとコンテンツマーケティングの違いをまとめてみました。


SEOとコンテンツマーケティングはそれぞれ異なる目的を持ちながらも、密接に関係しています。本記事で紹介したポイントを踏まえ、自社に合った適切な戦略を立てて、SEOとコンテンツマーケティングを活用しながら、持続的な成長を目指しましょう。


弊社もオウンドメディアを活用したコンテンツマーケティング・SEO対策などをご支援していますので、集客・流入に課題をお持ちの企業様は、お気軽にトリッジまでご相談ください。現状のお悩みをお聞かせいただくだけでも結構です。




株式会社トリッジのオウンドメディア運営伴走支援サービス

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